Page 141 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数        科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                  専門科目 実践領域 成人看護学方法論 (急性期) 成育・成人看護   成人看護学実習I  (急性期)   成人看護学実習II  (慢性期) 成人看護学実習III (リハビリテーション期) 3 2 急激に健康状態が変化する成人期にある人とその家族を多面的・総合的に理解し,ホ メオスタシスを維持・回復するための看護援助に必要な基礎的知識・技術を習得する。 急性疼痛マネジメント,周手術期看護,各機能の変化,複合的な全身機能の変化などの, 急激に健康状態が変化する成人のホメオスタシスを維持・回復する援助を系統的に行 う基礎的技術について学ぶ。 急性期にある人は,突然の病気(傷病)や慢性疾患の急性増悪などにより,短時間で健 康状態が変化した状態にあったり,あるいは手術療法等による身体への高い侵襲をう け,生命の危機,激しい症状や不安・恐怖などの心身の苦痛を体験している。この実 習では,急性期にある人とその家族を多面的・総合的に理解し,健康状態の変化を予 測し,苦痛の緩和と健康を回復するために必要な看護を実践する能力を養うとともに, 急性期看護の役割について理解する。 看護学部看護学科の学修について                 成人看護学方法論 (慢性期) 2 2 慢性の経過をたどる疾患をもつ成人と家族が,傷病や障害に起因する健康障害ととも に生活していくプロセスや身体的・心理的・社会的特徴を理解するとともに,病状を コントロールし,生活の調整や再構築を行いながら,QOL(生命の質,生活の質,人 生の質)の充実をめざすことを支援する看護の役割と方法を学ぶ。がんとともに生活 する人と家族の看護,神経難病とともに生活する人と家族の看護,典型的な慢性病の 症状マネジメントやリハビリテーションなど慢性期看護のエッセンスについて学習す る。                 3 2             慢性的な健康障害をもつ人とその家族を対象とし,援助的人間関係を築きながら,慢 性の疾患(病気)や障害とともに生きる対象(人)を理解し,必要な看護を実践する基礎 的能力を養う。さらに慢性的な健康障害をもつ人のセルフマネジメント支援に対する 看護の役割について理解を深める。 病棟実習では慢性的な健康障害により入院加療を必要とする人々への看護を実践的に 学ぶ。透析実習では透析療法を受ける在宅療養者に焦点を当て,当事者の体験を理解 し,地域包括ケアを視野に入れた看護の役割を学ぶ。   長期的なリハビリテーション(Re-Integration:社会復帰)を必要とする入院患者とその 家族を対象とし,病気や障害とともに生きる対象を理解し,必要な看護を実践する基 礎的能力を養う。さらに退院後の在宅医療への移行や地域包括ケアを視野に入れた看 護の役割を学ぶ。   老年期にある人々の特徴を理解するために,老化現象が高齢者の身体面・心理面・社 会面に及ぼす影響について学ぶ。さらに,高齢者を取り巻く保健・医療・福祉におけ る課題の考察を通して,老年看護の目的と役割について理解する。 (オムニバス方式/全15回) 科目責任者,高齢者の理解,高齢者看護に関わる諸理論,高齢者をとりまく社会,長 期療養施設と在宅療養の看護,高齢者に対するアセスメント,高齢者の生活を支える 看護。 高齢者看護における倫理,高齢者のヘルスプロモーション。   老化に伴う身体的・心理的・社会的な変化をふまえ,高齢者に生じやすい様々な生活 機能ならびに健康上における障害の特徴とそれらを予防することについて学ぶ。さら に,老年看護の対象となる人々の特性に応じた適切な看護の方法と看護実践に必要な 基礎知識・技術を習得する。   医療施設や介護保険施設に入院・入所する高齢者並びに地域で生活する高齢者など 様々な健康レベルにある高齢者を広く理解する。地域で生活する高齢者の実態や高齢 者が生活を営む医療施設や介護保険施設の特徴を知り,高齢者とその家族の価値観を 尊重した対応を修得する。 また,地域包括ケアシステムにおける高齢者支援の状況を知り,高齢者ケアに従事す る保健医療福祉専門職間の連携と看護の機能について学ぶ。   治療を必要とし入院する高齢者への療養生活上の援助を通して,老化や疾病による健 康問題を多面的に理解し,患者や家族に対する看護支援の方法を考え,看護展開の基 礎を修得する。また,高齢者の価値観の多様性を踏まえた看護援助について学ぶ。 病院に入院して治療を受けている高齢者1名を受け持ち,看護過程を用いて看護の展 開を行う。実習初日から2日間は指導者が実践する看護の実際を見学しながら,患者 の情報収集やアセスメントを行う。看護の焦点が見えてきた段階で計画的に看護援助 を実施し,評価,修正し,次の実践につなげていく。   成長発達と心身機能の概要,こころの健康,精神保健・医療と社会,疾病と障害の概 要を踏まえ,人々の精神的健康の保持増進や,精神障害の回復を支えるために必要な 精神医学や看護の概念モデルなど精神保健看護の概要について学ぶ。また,援助関係 を発展させるために必要な,コミュニケーションや対人関係の基礎について学ぶ。 精神健康の概念,心の健康,精神の機能,精神を病む要因,心の危機とストレス,う つ病,自殺,グリーフケア,精神障害者と人権,ノーマライゼーション,精神疾患を 抱えながら生きる人々。 ライフサイクルと精神保健。   セルフケアの観点・精神症状などを踏まえて,様々な精神疾患を抱えた人たちの課題 を克服するための援助について学ぶ。また,プロセスレコード等を通して自己理解を 深める。地域における精神医療福祉の状況を学ぶ。      3 2               3 2                地域看護 高齢者看護学概論 2 2               高齢者看護学方法論 2 2               高齢者看護学実習I 2 2               高齢者看護学実習II 2 2               精神看護学概論 2 2               精神看護学方法論 3 2                精神看護学実習 3 2 精神障害を抱えた対象者やその家族に対する支援や,看護師の役割を理解し,看護実 践力を養う。地域で生活しながらデイケアに通所する精神障害者とともにプログラム に参加し,精神障害者と交流し,プロセスレコードの検討を通して,自らのコミュニ ケ―ション,対人関係の傾向を検討する。病棟実習では,治療環境の在り方について, 地域の就労支援,作業所等地域生活支援施設では,地域の中でのリハビリテーション や精神障がい者の生活支援の実際を体験し,精神障がい者の社会参加,退院支援につ いて考える。           139  


































































































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