Page 139 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数        科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                  専門科目 基盤領域 象徴科目 看護と情報I 1 1 看護における情報とは何か,ヘルスケア情報の循環(エビデンスを「つくる」「つた える」「つかう」),保健医療・看護の現場での情報の扱われ方,「情報」を取り扱うう えで必要とされる倫理や患者の権利,ヘルスケア情報に関する諸課題を概観する。「看 護と情報」を本学部の象徴科目として4年間で系統的に学びながら,看護職として情 報活用・情報発進の基礎力を身につける意義を理解する。                 看護と情報II 2 1 情報収集・情報処理・情報分析・意思決定・情報活用プロセスとしての看護過程につ いて学ぶ。看護過程の意義,構造(情報収集・アセスメント・問題の明確化,計画立案, 実践・介入,評価),展開方法について学ぶ。実際の活用方法については,「基礎看護 学実習II」においても応用学習する。 看護実践における情報活用としての,エビデンス・ベースド・ナーシング(EBN) に基づいたクリニカルガイドラインなど,科学的根拠としての研究成果を系統的に実 践に適用していくための基本的なデータベースの考え方やプロセスを学習する。また, この学びを,各専門領域の学習につなげるられるように,臨床事例を豊富に用いた教 材により効果的な看護を実施していくための情報活用の方法を学習する。 看護学部看護学科の学修について                 看護と情報III 3 1             情報活用としての患者の語りの活用,ナラティブアプローチとケアリング,意思決定 支援プロセスを学ぶ。遠隔看護の実際と今後の展望やビッグデータを活用するヘルス ケア情報学の展望など,看護と情報に関する諸課題について広く見識を深める。   1年生を対象とする本象徴科目では本学部理念の「自律と共創」を「キャリアデザイ ンとケア」という目的に沿ってアクティブ・ラーニング・メソッドを共有して展開し ていく。その過程でキャリア開発とケアに関する基礎理論やモデル等を体得する。さ らに自律の基本である「自分のことを自分でできる」ことの意味を問い直し,学生同 士のグループワークや教員がリードするダイアローグ(傾聴とを主張)を中心にして 自身を振り返る方法を体得していく。また,看護師として活躍している実践者を教室 に招いて議論するセッションを持ち,最後に訪問看護師の現場を訪問し,看護師を観 察しながら「キャリアデザイン」と「ケア」について考えたことをプレゼンテーショ ンする。   2年生を対象とする本象徴科目では,「キャリアデザインとケアI」で培った社会人 基礎力をベースにして,学生間のアクティブ・ラーニングとケア志向のダイアローグ (傾聴と主張)を通して,看護職を目指すものとしてキャリア開発・デザインに関す る課題意識を涵養していく。リーダーシップとフォロワーシップについて学び,青年 期に看護学を学ぶことの課題を理解し,ケアの職業人になろうとしている身近な先輩 をモデルとして,「人々とともに生きる」ことについて考える。   3年生を対象とする本象徴科目では,生涯教育としての看護教育を理解し,専門看護 師,認定看護師,保健師,養護教諭,起業家,研究者など多様なキャリアを視野にお さめつつ,自己の方向性と可能性を追求していくことを主眼とする。実際に活躍して いる様々な分野の看護職のキャリアデザインについて,ゲストスピーカーから話を聞 く中で,キャリアアデザインの拡がりや可能性について考える。また,4年次に実施 するモデルとなる実践者へのインタビューの準備としてインタビュースキルを学び, 実際のインタビューの見学と模擬インタビューを実施する。   最終学年の学生を対象とする本象徴科目では,ロールモデルとなる看護職等に対する インタビューを通して,自己のキャリアをデザインする際に深い洞察を加えることを 主眼とする。各自がこれまでの実習等で出会ったロールモデルとしたい看護職等にイ ンタビューし,キャリア・ヒストリーを作成して発表する。あわせて「地域で活躍す る私のキャリアデザイン」のテーマで自らのキャリア・ゴールを具体的に設定し,キ ャリア・インベントリーとして関係者と共有していく。   看護を学ぶ第一歩として,看護の基本概念である「人間」・「健康」・「環境」・「看護」 の4概念と,その関係について学ぶと共に,看護の歴史的な変遷や社会における看護 の役割や機能についての理解を深め,看護の実践を支える理論などを学習し,自らの 看護観を構築するための手がかりとする。 (オムニバス方式/全15回) (2 川口孝泰/ 12回) 看護学の視座,ライフサイクルと看護,ケアの社会化と看護,看護の歴史的変遷,看 護の対象理解,看護実践を支える理論を担当。 (3 加納佳代子/ 3回) 看護の機能と役割,看護の本質とケアリングを担当。      看護と情報IV 4 1               キャリアデザイ ンとケアI 1 1               キャリアデザイ ンとケアII 2 1               キャリアデザイ ンとケアIII 3 1               キャリアデザイ ンとケアIV 4 1                基礎看護 看護学概論           ヘルスアセス メント論 1 2      1 2 本演習では,看護の対象者が身体的・心理的・社会的側面を持つ統合体であることを 理解し,その人の健康状態をアセスメント(ヘルスアセスメント)する基礎を学ぶ。 ヘルスアセスメントをするための情報の種類と情報収集の方法,アセスメントの枠組 み・プロセス・技術を知り,特に,身体の生理的な健康状態を客観的にアセスメント(フ ィジカルアセスメント)するための身体診査の技法(フィジカルイグザミネーション) の基礎を学ぶ。 ヘルスアセスメントの視点で,健康歴,一般状態の情報収集を学び実際に行ってみる。 フィジカルアセスメントの系統的アプローチとしては各身体計測の技術を学び,日常 生活行動のアセスメントをおさえたうえで,対象者に合わせたヘルスアセスメントの 視点を学ぶ。最終回はヘルスアセスメントを看護過程に応用できるように全体像のア セスメントの事例演習をおこなう。                 看護技術論I 1 2 看護技術の意義,特徴を理解し,主概念である安全・安楽・自立を目指すことの重要 性を理解し,看護の基本である人間関係技術を理解し,対象者との関係を築き発展さ せる能力を身につける。また,生活行動が健康に及ぼす影響を理解し,生活行動援助 に関する基礎的な看護技術を修得する。           137  


































































































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