Page 140 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数        科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                  専門科目 基盤領域 基礎看護 看護技術論II 1 2 療養・診療に伴う援助は,対象者にとって身体的にも精神的にも苦痛や不安を伴うこ とを理解し,正確であると同時に安全かつできるだけ安楽に看護を提供するために, 根拠に基づいた知識・技術・態度を学修する。 演習では,対象者のニーズを理解しながら,安全・安楽な技術と実践における注意・ 留意事項を修得する。                         成育・成人看護 基礎看護学実習I 1 1 患者と療養の場を共有し,患者を生活者として捉えることができ,患者を取り巻く療 養環境を多面的に捉え,その人にとってよりよい療養環境や入院生活の中での援助の あり方について考察する。 看護の対象である患者に対して関心を向け,患者の生活習慣,価値観,社会の中で役 割を持つ存在であることを理解する。療養環境である病院の環境を知り,患者と時間・ 場を共有し,コミュニケーションを通して対象者の理解を深め,患者の生活行動の援 助場面に参加する。         基礎看護学実習II 2 2 「看護と情報」および「基礎看護学」で学んだ内容を活用し,対象者の生活行動に焦 点を当てて看護計画を立案,実施しながら,看護における基本的な問題解決過程を展 開することについて体験する。このプロセスを通して看護を系統的に展開する方法と 思考判断のプロセスの基本を身につける。 実習内容は,対象者の療養環境を理解し,対象者を生理的心理的社会的な全体として とらえ,対象者の生活行動に焦点を当てて系統的に情報を整理し,看護診断を検討し, 計画・立案・実践・評価し,看護過程の一連のプロセスをまとめて評価する。 看護倫理に関連する概念,歴史的背景,諸説を看護実践に結び付けて理解する。最近 の保健医療福祉をめぐる倫理的問題について,どう判断・行動するかグループ討議を 行いながら考える。看護実践の場で遭遇しやすい倫理的ジレンマを取り上げ,ディベ ート学習により,事例に含まれる多様な価値観,複眼的な見方を理解し,倫理的原則, 倫理規定を活用した自己の判断の過程を学ぶ。 周産期(妊娠期・分娩期および産褥期)における女性と新生児の身体的・心理的変化, およびその家族の心理•社会的特徴を査定し,対象に応じた看護実践能力を養う。また, 地域の中で生活する周産期前後にある女性および子どもとその家族を理解し,母子や 家族の変化を総合的に捉え,健康を維持・促進するために必要な看護について考察する。                 看護倫理 3 1               人間の性と生殖の意義を理解し,女性の一生を通した健康の保持・増進と母性機能を 円滑に遂行していくための母性看護の役割について学習する。母性の身体的(形態・ 機能),心理・社会的特性,ライフサイクルにおける各期における対象の特徴と健康 問題,母性看護の意義および目的等について,講義を主体とし,視聴覚教材の活用, グループワークを通して理解する。   周産期における母性の特性を理解し, 妊娠・分娩期および産褥期にある女性と新生児, その家族の看護について学習する。妊婦・産婦・褥婦の身体的・心理的変化と家族を 含めた対象の心理・社会的特性,および新生児の生理的特徴についての知識,観察と 援助に必要な看護技術を習得する。さらに,母性看護におけるウェルネスの視点での看 護過程の展開について学ぶ。      実践領域 母性看護学概論 2 2               母性看護学方法論 3 2                母性看護学実習 3 2             こどもとその家族を取り巻く現代社会の中で,成長発達を遂げる子どもの身体・心理 (認知)・社会的な特徴や,小児医療の現状と課題を理解し,こどもとその家族が健や かにこころとからだを育み,成長発達していくために必要な知識と支援のあり方を学 ぶ。 (オムニバス方式/全15回) 授業責任者,小児看護学の概念,乳幼児期の子どもの成長発達と生活,学童・思春期 の子どもの成長発達と生活,子どもを取り巻く社会の現状と課題。 小児期の栄養と支援。 小児期における安全と事故。   こどもの成長発達を促進・維持しながらも,様々な局面におかれた健康障害を有する こどもとその家族への健康回復に向けた看護,重篤な健康障害をきたし苦痛を伴うこ どもと家族への看護,急激な健康障害をきたし苦痛を伴う子どもと家族への看護に必 要な看護技術を習得する。特に,現代の小児医療における長期療養児に対する支援の あり方について学習する。   地域で生活する子どもと家族,その環境,および様々な場における小児看護の実際を 知り,看護に必要な基礎的能力を習得する。健康な子ども,障がいを持ち日常生活を 送る子ども,治療を要する子どもと様々な健康レベルの子どもや家族の実態と看護支 援について理解し,地域ケアにおける小児看護の在り方について考察する。      小児看護学概論 2 2               小児看護学方法論 3 2               小児看護学実習 3 2                成人看護学概論 2 2 成人期の特徴と健康障害の予防,回復,維持に関連する概念を学習する。また,健康 障害を理解し,コントロールする上で有用な概念を学習する。急性期(周手術期・ク リティカルケア期)にある対象者,慢性的な健康障害を持つ対象者に対する看護を学 ぶ。急性期の看護では,急激に健康状態が変化する成人期にある人とその家族が,生 命の危機状況から脱し,ホメオスタシス(心身の恒常性)を維持・回復するために必要 な看護の役割と機能について理解を深める。主要概念,ストレス理論,危機理論,救 急看護の特徴,クリティカルケア,周手術期看護について学ぶ。慢性期の看護では, 慢性的な健康障害をもつ人とその家族の特徴を理解するための主要概念について学び, 看護援助や健康教育に適用する方法を理解するとともに,病気や障害とともに生きる ことを支える慢性看護の役割と機能について学ぶ。病みの軌跡の看護モデル,障害受 容,セルフマネジメントを主要な概念として理解し,病気や障害とともに生活するこ とへの支援を学ぶ。           138 


































































































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