Page 138 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数        科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                 専門基礎科目 形態機能論I 1 2 生命活動を営む最小単位の細胞から,体を支え・動く・コントロールするしくみで, 骨格と筋および神経系の構造や機能を総合的に理解する。体のすみずみまで血液を送 るしくみと酸素を取り入れ二酸化炭素を排出するしくみでは,肺でガス交換を行った 血液が,体をどのように循環し機能するのかを理解する。また,血液の形態や免疫作 用および恒常性を含めてヒトの身体の総合的な理解を深める。 細胞構造,人体を構成する組織,中枢神経系,末梢神経,感覚,心臓の構造と機能, 末梢循環器,血液の組成と機能,生体防御機構,アレルギー,呼吸器の構造と機能, 循環器・呼吸器の生理。 人体構造と機能,骨の構造と機能,骨格筋の構造と機能。          飲食して消化・吸収・排便・排尿するまでのしくみ,体を防御するしくみ,体を調節 するしくみなどの観点から,ヒトの体が正常時に,どのように働くのかを,体の構造 と関連づけて総合的に学び,体の機能的構成を理解する。また,生命を宿し産むしく みでは,受精と胎児の発生を理解する。 (オムニバス方式/全15回) 構造と機能(自律神経系,口・咽頭・食道,腹部消化管,肝臓・胆嚢・膵臓,腎臓,視床, 視床下部,下垂体,甲状腺と上皮小体,膵臓,副腎,性腺,男性生殖器),栄養素の 消化と吸収,尿生成,排尿,内分泌による調整機構。 女性器の構造と機能,ホルモン,受精から胎児の発達,胎児循環。 薬物がどのように生体に作用し,その効果が発揮されるかを,病態生理と関連付けて 薬の効くメカニズムを理解する。薬物作用の薬理学的基盤となる薬物の作用機序を中 心に,臨床で必要とされる薬理の基礎知識を習得し,薬物の有効性と安全性の双方を 理解したうえで適正使用していくための考え方を学ぶ。主な生活習慣病,がん・痛み, 感染症,脳・中枢神経系疾患,救命救急時,アレルギー・免疫不全状態,消化器疾患 等で用いられる代表的な薬の用法や,安全管理,薬害,薬剤師の役割について理解する。 病気がどのような原因で起こるのかを知り,それによって生じる全身の病的現象を組 織や細胞レベルで理解することを目的とする。また,代表的な疾患について疫学,臨 床症状,経過,治療なども合わせて学ぶ。 細胞の構造・機能,発生学,細胞の病変(退行性病変,進行性病変),循環障害(充血・うっ血, 側副循環,出血・止血,血栓症,塞栓症,虚血・梗塞,浮腫,脱水,ショック,高血圧),炎症と免疫, 腫瘍(がんの疫学,良性腫瘍と悪性腫瘍,細胞異型と構造異型,転移・播種,がんの発生原 因),先天性異常,代謝異常,免疫,感染の病理病態について学ぶ。 病態生理学とは,疾患に伴って生じた症状あるいは徴候について,その発生機序を体 系的に学ぶ学問である。疾患の診断,治療法の選択,経過の観察の基盤となるもので あり,看護学においては身体的なヘルスアセスメントを行う基本となる学問分野であ る。本講座では,疾患を症状あるいは徴候を通して理解することを目的とする。 咳嗽,呼吸困難,胸痛,不整脈,チアノーゼ,ショック,腹痛,肥満・やせ・食欲不振,嚥下障害, 嘔気・嘔吐,吐血・下血,便秘・下痢,腹部膨満,腹水,黄疸,貧血,出血傾向,リンパ節腫脹,皮 膚掻痒,レイノー症状,意識障害,頭痛,痙攣,運動麻痺・運動失調・歩行障害,嗄声,めまい, 視力障害,難聴,耳鳴,味覚障害,嗅覚障害,しびれ,腰痛,関節症上,発熱・低体温,浮腫,脱 水,排尿障害,睡眠障害,倦怠感などの病態生理について学ぶ。 健康の保持・増進または病気からの速やかな回復を促すために,病気あるいは障害の 成り立ちと経過,診断,治療法について理解する。この科目では,機能系統別に,特 に内科的疾患について,機能の変化をおこさせる機序とその経過として種々の病態, 診断のプロセス,治療法について学ぶ。機能系統として,特に生命維持に影響が大き い循環機能障害,呼吸機能障害,消化機能障害,腎・代謝機能障害,脳・神経機能障害, 造血機能障害を配置した。また,内科的疾患の手術療法についても学ぶ。        人間の健康を追求する総合科学の一分野として,食と健康をつなぐ人間栄養学の基礎 を学ぶ。本講義においては,栄養の基本的概念とその意義,各栄養素の代謝とその生 理的意義,健康の維持・増進および疾病の予防・治療における栄養の役割などを理解 することを目標とする。 人間栄養学においては,食べ方の問題はもちろん,食糧の生産,流通・分配,社会経 済問題までを含め,広く人間と栄養の関連について理解する。               生体成分の構造と性質の基本的な事柄を理解することを目標とする。細胞内における 種々の反応において,炭水化物,脂質,タンパク質・アミノ酸がどのようにして代謝 されるか,またその代謝経路について学ぶ。さらに,酵素,ホルモン,生体微量分子 などの生理活性物質による生体調節機構について学ぶ。                                        136 人体の構造と機能• 疾病の成り立ちと回復       形態機能論II 1 1         臨床栄養学 1 2         臨床薬理学 2 2         臨床生化学 1 2         病理学 1 1         病態生理学 2 1         疾病と治療I 2 2           疾病と治療II 2 1 外科とは,生体への侵襲を加え,症状改善,生命延長,社会復帰を目的とする医療手 段である。ここでは,外科的治療前の身体的,心理的状態を理解し,手術を経て,退 院に至るまで,後起こりうる急激な変化に対応するために必要な知識を,総論と各論 に分けて学ぶ。総論では,手術侵襲と生体反応,麻酔法,救急処置法を学ぶ。また各 論では生殖機能障害(婦人科),感覚機能障害(眼科,耳鼻科),生体防御機能障害(皮 膚科),運動機能障害(整形外科)について,病態,診断のプロセス,治療法を学ぶ。           疾病と治療III 2 1 健康の保持・増進または病気からの速やかな回復を促すための基礎知識として,病気 あるいは障害の成り立ちと経過,診断,治療法を理解する。 本講義では,小児の代表的な疾患及び精神障害について理解する。小児の疾患では, 臨床経過,転帰,診断,治療法について学ぶ。また精神障害では,臨床経過,転帰, 治療法(治療促進・阻害要因含め)について学ぶ。           感染症学 1 1 細菌,ウイルス,真菌などの病原微生物の形態や増殖感染様式を理解する。また,市 中感染とともに,医学の進歩と相まって増加してきた日和見感染,院内感染について の理解を深める。感染予防,滅菌消毒の方法,効果についても学び,感染症の治療の 概要を理解する。 人獣共通感染症,寄生虫感染症,小児の感染症,母子感染,高齢者の感染症,日和見 感染,薬剤耐性菌,感染防御の基礎,感染・発症予防等について学ぶ。       


































































































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