Page 136 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数        科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                 基礎科目 市民活動論 1 1 本科目では地域社会におけるさまざまな市民活動・住民活動・当事者活動・ボランテ ィア活動の実際を紹介し,情報発信としてのこれらの役割や,社会の中で果たす役割 について考える。その中で,実践的側面から具体的な参加の手法,プログラム開発の 手法などを学び,市民としての学生がボランティア論の構築に向けて歩みだすことが できる体験学習を促す。 ゲストスピーカーからの,エンパワメントによる市民活動,情報活用発信としての市 民活動,地域活性化と市民活動など,地域社会の変化について考える。             文化人類学の歴史や理論よりも,実際に役に立つ文化人類学の思想を重視する。例え ば,個人付き合いやビジネスにおける国際的人間関係に必要となる異文化への理解, または海外の発展計画や地域活性化計画における文化人類学の役割などに力をいれる。 また,自習研究を通して,すぐに役に立つ文化人類学のフィールド・ワークのノウハ ウを身につけることがねらいである。 「生きている」ということはどのような状態をさすのだろうか? そして「生命」とは 何だろうか? これらの問いに対して「情報」という概念なしに答えることはできない。 本講義では,「情報」をキーワードに様々な側面から「生きていること」の特質につ いて考えていく。まず「情報」とは何かについて論じる。つづいて,生物における個 体より上位レベルでの情報交換(コミュニケーション),そして個体より下位レベル の問題である脳の情報処理,遺伝情報,免疫システムなどについて概説し,受講者そ れぞれが「生きている」ということについて考えてもらう一助にしたい。 生物学の基礎知識は,看護師にとって必要不可欠なものである。生命とは何か,生物 とは何かを考える力を身につけることが非常に重要となる。生物の原則やヒトの体の 構造と機能に関する基本について看護師として重要性の高い単元を重点的に学ぶこと で,専門基礎科目である形態機能論にも派生する。医療での最新の情報を交えながら, 生物学の基盤となる知識を身につけることを目標として授業を展開する。 ケアの対象者は病や障害を持つ者,病態や臨床状況に還元することもできるが,同時 にコミュニティ・自然・地球環境・グローバル社会に拡張することもできる。また, 生命の歴史や進化の潮流をケアの対象とすれば,遺伝子組み換えや出生前診断に代表 されるテクノロジーなど,生命倫理の問いにもつながっていく。 本講義では,「ケアとはいったい何だろう」という根本的な問いをこれまでの学修を 振り返って考え,プレゼンテーションする。 (オムニバス方式/全8回) ケアの本質,ケアの対象とは,ケアを社会学的にとらえる,ケアを俯瞰してとらえる, 角的にとらえる,関係論としてのケア,ケアに関する諸問題,「自律」と「共創」か らケアをとらえなおす。 代替補完療法(シャーマン)とケア。 現代社会の看護サービスを含むヘルスケアのありたかは多様化,複雑化の一途をたど っている。この科目では,1健康基盤(健康インフラストラクチャ,ソーシャル・キ ャピタル,社会保障制度),2プラットフォーム(電子カルテ,学会,各種基準など), 3医療組織,4対患者・生活者インタラクションという階層ごとに,特徴,問題,過 去の経緯,今後の変化を概観する。また看護関連の多様なサービスにはイノベーショ ンが巻き起こりつつある。サービス科学(Service Science)と呼ばれる先端領域の 知見や人文学・哲学的なアプローチを動員して,多面的に現代のヘルスケアサービス を捉えていく。 地域社会全体の健康課題を扱う公衆衛生学の理念と方法についての基礎的な知識と考 え方を学習する。健康事象の把握方法,健康管理方法及び環境や社会と健康との関連, 人々が健康を維持・増進するための保健,医療,福祉等の総合的な健康政策について 理解する。また保健医療福祉(予防,治療,社会復帰,社会参加)にかかわる制度や 関連法案の概要について学び,医療職としての実践に役立てられる力を身につける。             地球規模から地域までのそれぞれのスケールで起きている環境問題の背景と課題解決 の方途を概説する。地球スケールの課題としては,人口の急増にともなう自然資源の 枯渇や地球温暖化,オゾン層破壊などの現象,地域スケールでは,生物多様性の低下 や大気・水質汚染,廃棄物問題などが挙げられる。これらの問題が生じている原因と 解決法を解説し,人類が自然資源の恵みを永続的に享受し,健全で持続可能な社会を 実現するためになすべきことを考える。   看護師を目指すにあたっては,医療の現場で必要な化学の知識を身に付けることが非 常に重要となる。また,化学の基本が理解できると,臨床生化学,臨床栄養学および 臨床薬理学などの専門基礎科目のための基礎固めにも繋がる。医療現場でのあらゆる 状況に関連付けて化学の基礎や有機化学を平易に解説することで,医療と化学の接点 が理解できる力を身につけることを目標として授業を展開する。                                            134 環境理解         人権・ジェンダー 文化人類学 1 1 現代社会に残る様々な差別を通して,保健医療福祉の専門職として理解しておくべき 人権やジェンダーに関わるテーマについて考えていく。障害者の人権に関する歴史的 な背景,障害当事者の活動,障害者差別撤廃・解消活動の推進と現状と今後の課題に ついて学ぶ。 (オムニバス方式/全8回) 現代社会と差別,障害者の人権,障害者差別撤廃・解消活動の推進。 ジェンダーとは,ジェンダー論,DV・デートDV。         1 2        生命と情報 1 2        環境学 1 2        基礎化学 1 1        基礎生物 1 1           専門基礎科目 健康支援と社会生活の仕組み ケア論 4 1        ヘルスケア サービス論  公衆衛生学 1 2       1 2          看護関係法規 2 1 保健師助産師看護師法を中心に看護実践および看護教育を支えている関係法規につい て系統的に学習し,看護職の法的責任について考察する。保健師助産師看護師法の変 遷,看護職の法的責任,保健医療福祉に関連する法規,個人保護法等の看護に関連す る法規を解釈しながら看護職の役割について学ぶ。さらに医療事故事例・看護事故事 例の判例の解釈をしながら,医療過誤を通して看護職の責任を理解するとともに,国 民とともに進める安全教育やシステムについて考える。       


































































































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