Page 143 - 東京情報大学 学生ハンドブック2019(大学院総合情報学研究科・総合情報学部・看護学部)
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     単位数       科目 区分 配当年次          授業科目の名称 必修 選必 選択 授業科目の概要                 専門科目 統合領域 ヘルスケア マネジメント論 4 1 看護師が関与する「健康」を,システムという視点からとらえていく。健康を支える システムには,健康政策,社会保障制度,ソーシャルキャピタル,各種医療系組織, ヒューマンサービス組織などがあり,それらが数々の問題を孕みながらも地域の人々 と相互・共創的に作用しながら健康基盤を形成している。いかに健康を管理すべきな のかという問いは,1個人にとっては疾病予防・健康増進,2地域にとっては地域包 括ケアの実現,3医療機関にとっては経営戦略,4政策担当者にとっては政策立案に 直結するテーマである。 本講では,マネジメントの基礎とともに,主に34のヘルスケア組織におけるマネジ メントと政策決定について学ぶ。                災害看護論 4 1 国内,国外で発生する災害が引き起こす社会,生活,健康への影響について学び,災 害サイクルや活動の場,被災者特性に応じた看護の役割を理解する。 授業内容は,災害看護の定義,災害看護の基礎知識,災害サイクルに応じた看護,ト リアージなどの看護技術,被災者に応じた看護,災害と心のケアを学び,災害看護に ついてグループワークで深め,災害発生時の専門職としての役割とチームの中での役 割について考える。                国際看護論 4 1 グローバル課題が引き起こす健康への影響について学び,個人と個人を取り巻く地球 環境全体をみる視点をもち,看護が多様なものであり,変化するものであることを理 解する。 国際看護の概念・歴史・理論,保健医療分野の開発理念の変遷と世界の健康課題,文 化を考慮した看護,国際協力の仕組みと看護職の活動,国際保健看護活動の実際につ いて学び,異文化下における健康課題アプローチについて事例検討を行う。               看護研究 4 1                医療リスク マネジメント 4 1 医療安全とリスクマネジメントの概念,医療のリスクマネジメントプロセスとその実 践,起こりやすい医療事故とその対策について学ぶ。患者・市民とともに作り上げる 医療安全について考える。 医療安全に関する国の取り組み,医療事故の定義,事故発生のメカニズム,医療機関 における安全対策,事故分析と対策,患者家族との協働による取り組み,安全文化の 醸成,医療事故と安全対策,実際の事例を通して医療安全管理の基本について学ぶ。                看護と グローバルヘルス 1 2 「地域ケア」はローカルな場のみならず,グローバルな場にも存在する。本演習では, グローバル社会における地域ケアの実態を,実際にカナダを訪問することによって深 く学んでいくものである。この科目は,カナダのブロック大学と連携して,オンタリ オ州のキャンパスならびに周辺地域を舞台にして,1臨床実践英語の基礎,2臨床ト レーニング,3地域の看護・ヘルスケア関連施設,4在宅のチーム医療などについて フィールド調査を交えながら学ぶ。約2週間の短期留学プログラムを中心として,カ ナダへ行く前の臨床英語トレーニング,帰国後の報告会をもって終了する。滞在はブ ロック大学から至近の一般カナダ人家庭にホームステイする。                家族看護論 4 1 健康問題をかかえる家族の多様なありようを理解し,看護の対象として家族を捉える ことを学ぶ。健康問題が家族に及ぼす影響を多面的にとらえ,家族機能を踏まえ,家 族看護モデルを概観し,家族アセスメントの方法を理解する。家族に対する看護ケア・ 家族支援方法を学ぶ。                エンドオブ ライフケア論 4 1 エンド・オブ・ライフは,老いや病を抱えながら地域社会で生活し続ける人々の暮ら し方,家族との関係性や生や死に関する価値観,社会規範や文化とも関連した,新た な生き方の探求であり,新たな医療提供の在り方の創造ともいえる。この授業では, 地域社会でエンド・オブ・ライフケアを推進していくための諸課題について考える。 (オムニバス方式/全8回) 自分らしく生きるための医療とエンドオブライフケア,患者・家族の意思決定を支え る看護職の役割,緩和ケアとエンドオブライフケア,ターミナルケアとしてのエンド オブライフケア。 スピリチュアルケアとしてのエンドオブライフケア。 「死と再生」から考えるエンドオブライフケア。                社会イノベーション論 4 1 健康問題,貧困,格差といった社会的問題を解決していくためには社会イノベーショ ンの視点と行動が必要である。社会イノベーションの主体者,つまり社会起業家とし て看護師にはなにができ,なにをすべきなのかを議論してゆく。この科目では,イノ ベータやアントレプレナーとしての看護師に注目し,起業行動を分析していく。訪問 看護ステーション,代替的ケアシステム,生活支援サービスなど,看護サービス分野 には多くの起業家が活躍しつつある。変化・変革・イノベーションを起こすような起 業家,イノベータ的資質を強化するコンテンツも適宜提供していく。                 保健師科目 学校保健論II 1 1 学校保健活動の実際を学び,学校における児童生徒の健康課題について考える。学校 保健論Iに引き続き,学校保健活動の実際を学び,学校における児童生徒の健康課題 について考える。 健康教育は学習指導要領における保健学習,学校における性教育,喫煙・飲酒・薬物 乱用防止教育について学ぶ。学校安全,学校での救急処置,健康相談,学校環境衛生 について理解する。               産業保健論II 3 1 産業保健・産業看護の展開方法の実際について学び,産業看護の専門性について考察 する。労働環境における「安全管理」と「女性労働者への健康支援」について理解を 深める。また,産業看護のアセスメントについて,具体的な事例を使用して,個人, 集団/組織それぞれについて理解する。          看護  看護研究の目的や意義,方法とプロセスについて,基礎的な内容を取り上げ学習する。 研究疑問を明確にして研究方法の選定につなげていくプロセスを学び,研究のタイプ やデザイン,研究に必要なデータの収集方法と,研究における倫理的配慮の重要性に 学 ついて理解と関心を深め,得られたデータを分析・考察する初歩的な方法について学ぶ。 部看護学科の学修について  141  


































































































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