このページではLinuxインストール実習前の準備のために、 LinuxのインストーラをCD-Rに焼く方法を説明します。 大学の各実習室のマシンには、インストール授業以外のときに インストールすることができませんので、インストーラCDが 完成したからといって、 大学のマシンに勝手にインストールを試さないように注意してください。 もし大学のマシンに勝手にインストールするとハードディスクを壊して 授業に支障をきたすことになります。 自宅のマシンは自分の責任でインストールすることもできますが、 いくつかの注意点があることと、2度と使えないマシンにしてしまう可能性もあり、 容易なことではないので、まずは教員の指導のもと授業でインストールを体験して、 その後、自分のマシンにインストールを挑戦したい人は挑戦するようにして下さい。
CD-Rメディアを買ってきたでしょうか? まだの人はブランクCD-Rメディアを買いましょう
(ここで、ブランクとはまだ何も書き込んでいない内容が空白のディスクのこと)。
10枚セット1000円未満で買えます。ブランドはMITSUBISHI,MAXELL,TDK,SONY,
太陽誘電などの一流ブランドが望ましく、ノーブランドや二流ブランドは
できるだけ避けましょう。すでに、ノーブランドがある場合は、
取り敢えず一度書き込んでエラーが出なければそれでもいいかもわかりません。
CD-Rの種類には
・650MB,74分 ・700MB,80分の2タイプあります。今回は650MBタイプで事足りますが、700MBタイプ を買っておくという手もあります。その他、音楽CDを1回だけ合法にコピーしても良い 音楽用CD-Rというのもコンビニやビデオレンタルショップ「TSUTAYA」などで 売っていますが、1枚200円以上して、もったいないので今回は必要ないでしょう。
ここでは後に頻繁に必要となる、CD-ROMやCD-Rディスクの取り出し方を覚えておく。
ディスクを取り出したいときは kterm ウインドウで
eject cdromと入力する。ただし、kterm ウインドウで (pwdコマンドで調べられる)現在いるディレクトリ が /mnt/cdrom 以下の場合、または、アプリケーションで /mnt/cdrom 以下を参照している場合は、この eject コマンドが 機能しないことに注意。
ディスク取り出したいときは、デスクトップ上の cdromアイコンをマウス右ボタンで 1クリックすると、メニューが表示され、 「取り出し」を左クリックする。 ただし、kterm ウインドウで (pwdコマンドで調べられる)現在いるディレクトリ が /mnt/cdrom 以下の場合、または、konqueror などのアプリケーションで /mnt/cdrom 以下を参照している場合は、この「取り出し」が 機能しないことに注意。
CD-Rに『書き込む』ことを『焼く』と言います。Linuxの インストーラCD2枚を作成するために、322実習室にいきましょう。
cdrecord というコマンドを使ってディスクイメージをCD-Rに焼きますが、 その前にcdrecordコマンドが使えるマシンかどうかを確認します。 まず、322実習室のどれかのマシンにログインしたら、ktermウィンドウを出します。 そして、
cdrecordと打ち込んで、
/usr/bin/cdrecord: 許可がありません.のように表示されたらcdrecordコマンドが使えませんので、 現在のマシンをログアウトして、322実習室の別のマシンにログインして 同様にcdrecordコマンドを入力しましょう。
cdrecordと打ち込んで、スクロールされた下の方が
-audio Subsequent tracks are CD-DA audio tracks -data Subsequent tracks are CD-ROM data mode 1 (default) -mode2 Subsequent tracks are CD-ROM data mode 2 -xa1 Subsequent tracks are CD-ROM XA mode 1 -xa2 Subsequent tracks are CD-ROM XA mode 2 -cdi Subsequent tracks are CDI tracks -isosize Use iso9660 file system size for next data track -preemp Audio tracks are mastered with 50/15 オs preemphasis -nopreemp Audio tracks are mastered with no preemphasis (default) -pad Pad data tracks with 15 zeroed sectors Pad audio tracks to a multiple of 2352 bytes -nopad Do not pad data tracks (default) -shorttrack Subsequent tracks may be non Red Book < 4 seconds if in DAO mode -noshorttrack Subsequent tracks must be >= 4 seconds -swab Audio data source is byte-swapped (little-endian/Intel) The type of the first track is used for the toc type. Currently only form 1 tracks are supported.のように表示されたらcdrecordコマンドが使えますので確認OK。
ktermウィンドウで
ls -al /mnt/work/を入力して LL7.2-i386-2.iso と LL7.2-i386_free.iso の2つのファイルがあることを確認する。 ここで LL7.2-i386-2.iso* のようにファイル名の後ろに * (asterisk) が あるのは気にしなくて良い。 次に、 LL7.2-i386-2.iso のファイルサイズが 586907648バイト, LL7.2-i386_free.iso のファイルサイズが 602243072バイト であるかを確認。 次に、ファイルサイズは正しくても、内容に誤りがないかを確かめます。
md5sum /mnt/work/LL7.2-i386-2.isoと入力し、1分ぐらい経って
429be61f25aaa794cc583aff6276b2fa /mnt/work/LL7.2-i386-2.isoと表示されればファイル/mnt/work/LL7.2-i386-2.isoの内容は誤り無し。次に、
md5sum /mnt/work/LL7.2-i386_free.isoと入力し(ここでfreeの前の文字は _ (under score)なので入力時に間違いなく)、1分ぐらい経って
53efcbb04bc4a99818ef37e143ce7b73 /mnt/work/LL7.2-i386_free.isoと表示されればファイル /mnt/work/LL7.2-i386_free.iso の内容は誤り無し。 もしどちらかのファイルに誤りがあれば、現在のマシンをログアウトして、 322実習室の別のマシンにログインして、同様にmd5sumコマンドを入力しましょう。
まずは試し焼きをしましょう。試し焼きでは、CD-Rメディアを入れる必要はありますが、 試し焼き終了後もCD-Rメディアは新品のままです。それでは、ブランクCD-Rメディア をドライブに入れます。そして、ktermウインドウで
cdrecord -dummy -v dev=0,0,0 speed=8 /mnt/work/LL7.2-i386_free.isoを入力する。650MB,74分タイプのCD-Rの場合、この8倍速で焼けば、10分程度で 試し焼きが終わります。この試し焼き中 Retry とか ... とか ~~~ が表示されたら うまく焼けないことを意味します。15分以上かかっても何か問題があります。 問題があっても取り敢えず終了するまで待ちます。30分以上経っても終わらないときは、 C-c(Ctrlキーを押しながらc)を入力して抜け出します。ただし、つづく本焼きでは何があっても C-cを入力してはいけないことに注意。問題があったときだけ
cdrecord -dummy -v dev=0,0,0 speed=2 /mnt/work/LL7.2-i386_free.isoを入力し、2倍速で試し焼きを行います。650MB,74分タイプのCD-Rの場合、 この2倍速で焼けば、50分程度で試し焼きが終わります。 この2倍速で問題がなければ続く本焼きでも、speed=8を speed=2に置き換えましょう。 この2倍速で問題があるなら、残念ながら現在のCD-Rディスクは使えないと思います。 別のCD-Rメディアを買ってくるか、成功した友達に売ってもらいましょう。
試し焼きで何も問題がなければ、今度はコマンドの -dummy をはずして本番です。
cdrecord -v dev=0,0,0 speed=8 /mnt/work/LL7.2-i386_free.isoを入力して1枚目のインストーラCDを作成する。試し焼きで成功しても、 この本焼き中 Retry とか ... とか ~~~ が表示されたら焼くのを失敗したことを意味します。 15分以上かかっても何か問題があります。ここで問題がなければ、
cdrecord -v dev=0,0,0 speed=8 /mnt/work/LL7.2-i386-2.isoを入力して2枚目のインストーラCDを作成する。以上で2枚のインストーラCDが完成です。 今回作成したインストーラCDは、Laser5 Linux 7.2 (FTP版)です。FTP版とは すべてフリー(無料)のソフトウェアで、有料のパッケージとは区別されます。 FTP版と有料版では漢字入力ソフトが異なったり、有料フォントが付くか付かないなどが 異なります。漢字入力はFTP版で十分使えます。フォントは有料フォントが望ましいですが、 無くてもなんとかなります。予算があれば有料のLaser5 Linux 7.2を買うという手もありますが ソフトウェアというのは頻繁に次のバージョンが出るので、有料のLaser5 Linux 7.2を買う 場合は短い期間の投資であることも理解して買うべきです。
readcdコマンドが使えるマシンかどうかを確認します。 まず、322実習室のどれかのマシンにログインしたら、ktermウィンドウを出します。 そして、
readcdと打ち込んで、
/usr/bin/readcd: 許可がありません.のように表示されたらreadcdコマンドが使えませんので、 現在のマシンをログアウトして、322実習室の別のマシンにログインして 同様にreadcdコマンドを入力しましょう。
既にディスクが挿入されている場合は、 「2. CD-ROMやCD-Rディスクの取り出し方法」でディスクを、一旦、eject し、 再度ディスクを挿入する。こうしておかないと、うまく読みとれないことがある。
ディスク1(LL7.2-i386_free.iso)をドライブのトレーに入れた後、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.iso
と打ち込んで、
end: 294064 addr: 294064のように、end で示されるセクタまで addr が進めばOK!。 end: の数値は 294064 と異なっても問題ないが、 かけ離れて異なる場合は、一旦ディスクをejectしてから再度ディスクを挿入し、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.isoをやり直す。もし、
end: 294064 addr: 294064のように、end で示されるセクタまで addr が進まずに、
readcd: Input/output error. Cannot read source disk readcd: Retrying from sector 294063. .~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-のように、エラーが発生した場合はC-c(Ctrlキーを押しながらポンと1回cを押す) でエラーから抜け出す。 このエラーのように、end最終セクタ 294064 の 直前の294063 あたりでエラーが出る場合は、 ほとんどの場合そのディスクで問題無しにインストールできるようなので、 だいたいOKと考えられる。エラーが出て気味が悪いと思って、再度焼き直しても、 同じ結果となる可能性も高く、ディスクがもったいないので、この場合は焼き直す必要はない。 エラーが出るセクタが、最終セクタより3セクタ以上離れているときは、 一旦ディスクをejectしてから再度ディスクを挿入し、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.isoをやり直す。それでもダメなときは、「4.4 /mnt/work/cd.iso を消去する【必ず実行すること】」を実行した後、 別のマシンでも同様にエラーとなるか確認する。別のマシンでもダメなら、残念ながら ディスクが不良なので、新しいCD-Rディスクに本焼きし直しましょう。
ディスク1(LL7.2-i386-2.iso)をドライブのトレーに入れた後、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.iso
と打ち込んで、
end: 286593 addr: 286593のように、end で示されるセクタまで addr が進めばOK!。 end: の数値は 286593 と異なっても問題ないが、 かけ離れて異なる場合は、一旦ディスクをejectしてから再度ディスクを挿入し、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.isoをやり直す。もし、
end: 286593 addr: 286593のように、end で示されるセクタまで addr が進まずに、
readcd: Input/output error. Cannot read source disk readcd: Retrying from sector 286592. .~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-~~~+~~~-のように、エラーが発生した場合はC-c(Ctrlキーを押しながらポンと1回cを押す) でエラーから抜け出す。 このエラーのように、end最終セクタ 286593 の 直前の286592 あたりでエラーが出る場合は、 ほとんどの場合そのディスクで問題無しにインストールできるようなので、 だいたいOKと考えられる。エラーが出て気味が悪いと思って、再度焼き直しても、 同じ結果となる可能性も高く、ディスクがもったいないので、この場合は焼き直す必要はない。 エラーが出るセクタが、最終セクタより3セクタ以上離れているときは、 一旦ディスクをejectしてから再度ディスクを挿入し、
readcd dev=0,0,0 f=/mnt/work/cd.isoをやり直す。それでもダメなときは、「4.4 /mnt/work/cd.iso を消去する【必ず実行すること】」を実行した後、 別のマシンでも同様にエラーとなるか確認する。別のマシンでもダメなら、残念ながら ディスクが不良なので、新しいCD-Rディスクに本焼きし直しましょう。
readcd で一時的に生成されたディスクイメージファイル/mnt/work/cd.iso を
消去します。
rm /mnt/work/cd.iso
を打ち込んだ後、
rm: remove `/mnt/work/cd.iso'? yのようにyを入力して消去する。
KDEでログインしていなければ、一旦、ログアウトして、再度KDEでLinuxログインする。
「2. CD-ROMやCD-Rディスクの取り出し方法」で本焼きしたディスクを、一旦、eject し、 再度ディスクを挿入する。こうしておかないと、うまく読みとれないことがある。
挿入されているディスクの内容を見るために、デスクトップ上のcdromアイコンをマウス左ボタンで 1クリックする(kterm,mozillaなど他のウインドウで、 デスクトップ上のcdromアイコンが隠れて見えない場合は、 KDEをログアウトするときにクリックするタスクバーのKマークの右隣りにある 2か3か4をクリックする)。 このとき、
権限がありませんというエラーが出たら、別のマシンへ移動。
初めて、ディスクの内容を見るときは、以下の方法でkonquerorで読むように 初期設定する必要がある。 「アプリケーションで開く」ウインドウが出たら、X の右に /usr/bin/konqueror を入力し、 「このファイルのアプリケーション関連付けを記憶させる」の 左のチェックボックスをマウス左ボタンでクリックして選択しておく。 この初期設定は1度設定すれば、保持される。
konquerorのメニューで 表示 --> 表示モード --> ツリービュー に設定。 この設定は konqueror を起動する度に毎回設定しないと有効とならない。
konquerorのツリービューで以下が見えて、dosutilsなどのディレクトリの 左の + をクリックして中が開ければOK。
dosutils images LASER5 RedHat autorun COPYING README README.sjs RELEASE-NOTES RELEASE-NOTES.sjs
ディスクを差し替えるときは、「2. CD-ROMやCD-Rディスクの取り出し方法」で ディスクを eject し、目的のディスクを挿入する。 konquerorのツリービューで以下が見えて、LASER5などのディレクトリの 左の + をクリックして中が開ければOK。
LASER5 RedHat autorun COPYING README README.sjs
メールで suzuki@edu.tuis.ac.jp 宛に問い合わせるか、直接676号室の鈴木を訪ねること。
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