2007年度大学推奨仕様ノートパソコンLinuxの不具合等
2007年6月14日
情報教育専門委員会
こちらから最新の情報大仕様のLinuxのイメージが入手できます(学内のみアクセス可)。
※ 070605-4.1版以降では、以下の不具合は全て解消しています。
ネットワーク設定の不具合
大学推奨仕様PCに入っているVineLinuxは、そのままではネットワーク接続で
きない不具合があります。以下の手順を行うと接続できるようになります。
※ ただしWindows側でネットワーク接続ができている必要があります。
- シェル(Gnome端末等)を開き、suコマンドでrootになる。
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ファイルを編集する(例:
emacs /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0)
- 最後の行(HWADDR=00:0C:29:A2:Af:30)を削除する。
- シェル上で ifdown eth0; ifup eth0 と打って、LANの再接続を行う。
また、最新のソフトウェアに更新するツールaptのサーバ設定を情報大のミラーサーバ
に変更することをお勧めします。学外のサーバの接続はproxyサーバを介するた
め大変面倒になるためです。
aptのサーバとして情報大のミラーサーバを指定する方法
- suコマンドでrootになる。
- /etc/apt/sources.list をEmacs等で編集する。
# (master) とある行の次の二行
(rpm [vine] http://updates.vinelinux.org/... と
rpm-src [vine] ...の二行)をコメントアウトする(行の先頭に#をつける)。
そして、# (tuis mirror) とある行の次の二行
(# rpm [vine] http://lunar-a.solar-system.tuis.ac.jp/... と
rpm-src [vine] ... の二行)のコメントを外す(# を削除する)。
-
apt-get update を実行してください。
正常に更新できれば成功です。
印刷の不具合と使用方法
(学内推奨仕様PCの)Linux からの印刷方法
■設定
- 上記のネットワークの不具合の解消を全て行う
- root になって以下の作業を行う.
- 使用しているノートパソコンのLinux上でのユーザ名を大学のシステムのユーザ名と同じにする.
- a2psがインストールされていないので、以下の手順でインストールする.
- apt-get update を実行する。
- apt-get install a2ps を実行する。
■使い方
印刷を行うプリンタ名を確認して,印刷コマンドで必ずプリンタ名を指定する.
例) テキストファイル等を印刷する場合(a2psを使用) (この例のプリンタ名はLP2101)
% a2ps ファイル名 | lpr -PLP2101
注) 日本語ファイルはEUCコードを使用してください.
注)プリンタ名を間違えると,トンでもないところから出力されるので,注意してください.
例) プリンタ名が LP1101 の場合 % lpr -PLP1101 ファイル名
注)lpr コマンド単独ではポストスクリプトファイルしか出力できません.
(学内推奨仕様PC以外の)Linux からの印刷方法
■設定
- root になって以下の作業を行う.
- 使用しているノートパソコンのLinux上でのユーザ名を大学のシステムのユーザ名と同じにする.
-
setup コマンドで,ブート時に cups サービスを起動するようにする.
・setup → システムサービス設定 → cups(スペースキーで*をつける) → 完了 → 終了
- 起動.
■使い方
印刷を行うプリンタ名を確認して,印刷コマンドで必ずプリンタ名を指定する.
例) テキストファイル等を印刷する場合(a2psを使用) (この例のプリンタ名はLP2101)
% a2ps ファイル名 | lpr -PLP2101
注) 日本語ファイルはEUCコードを使用してください.
注)プリンタ名を間違えると,トンでもないところから出力されるので,注意してください.
例) プリンタ名が LP1101 の場合 % lpr -PLP1101 ファイル名
注)lpr コマンド単独ではポストスクリプトファイルしか出力できません.
■おまけ
a2psがインストールされていない場合で,学内のミラーサーバからインストールする場合は,/etc/apt/sources.list を編集し,
apt-get update; apt-get install a2ps とする.
a2ps の設定ファイルをダウンロードする.
・ ここから a2ps.cfg,a2ps-site.cfg をダウンロードして /etc ディレクトリ内にコピーする.
・ 念のため chmod コマンドで一般ユーザでも読み取り可能にしておく
Windowsとのファイル交換の方法
Windows⇔Linux間でファイルのやりとりをするために、D:ドライブ(Linux側
は/mnt/fat32)を相互に使えるようにしましたが、うまく機能しません。そこで
Linux上でSambaサーバを立ててファイル交換を行う方法を説明します。
※ ファイル交換は、そのPC上のWindowsとLinux間でしか行えません。
初期状態ではNAT接続がされているので、使用しているPCのWindows上からは
アクセスできますが、他のPCからネット越しにはアクセスできません。
設定(一回だけ行う作業)
- 上記のネットワークの不具合の解消を全て行う
- 以下の作業は全てrootになって行います。
- Sambaがインストールされていないので、シェル上で
apt-get install samba と打ってSambaをインストールします。
- シェル上で setup と打ち込み、「システムサービス設定」を選び、
smbをチェックします(スペースキーを押して、*付きにする)。Tabキーを
押して、「完了」を選び、Tabキーを押して「終了」を選びます。
- Linuxを再起動するか、/etc/rc.d/init.d/smb start と打ちます。
- Samba用のユーザアカウントを作ります。
smbpasswd -a ユーザ名と打ち、
パスワードを二回入力します。ユーザ名とパスワードはそのLinuxで使用してい
る一般ユーザのユーザ名とパスワードと同じにします。
接続方法
- VMware上でLinuxが動作している状態にする。
- Windowsのエクスプローラのアドレス欄に
\\192.168.219.128\と打ち込みEnterキーを押す。
先程設定したSambaのユーザ名とパスワードを打ち込む。
※ 192.168.219.128はVMware上のLinuxに割り当てられているホストIPアドレス
です。別のIPアドレスが割り当てられる可能性もあるので、うまくいかない場合
は、Linux上でifconfigコマンドを使いIPアドレスを確認してください。
- うまくいけば、開いたフォルダの中にユーザ名と同じ名前の
フォルダもしくはhomeというフォルダがあるので開く。
そのフォルダがLinux上のユーザのホームディレクトリです。
- あとはWindows上のネットワークドライブとして使用できます。
「ネットワークドライブの割り当て」を行っておくと、Windowsを
再起動しても設定が残って便利です。