六重余州名所図会
土佐 海上松魚釣
(とさ かいじょうまつうおつり)
歌川広重 安政四年九月(1857.10)刊
土佐国(とさのくに:高知県) のカツオ釣りの様子を描いた「日本山海名産図会」の「土鰹釣(どしゅうかつおつり)」を画材としたとされる。
沿岸近くを流れる黒潮に乗って北上する春の上りカツオの一本釣りの様子である。現在も一本釣りのカツオは品質が良く、高値で取引きされる。船上のムシロは、カツオの保存のための冷蔵庫と考えられる。
http://www.edu.tuis.ac.jp/~asanuma
学校法人東京農業大学・東京情報大学