六十余州名所図会 

上総 矢さしが浦通名九十九里

(かずさ  

やさしがうらつうみょうくじゅうくり)

歌川広重 嘉永六年八月(1853.8)刊

 

 上総国(かずさのくに:千葉県中央部)の九十九里浜には、200統余りの網数があったとの報告もある。一統の網は、 船方として五、六十名、岡者として約100名の労働者から構成される。主に、イワシを捕獲し、食料に供するよりも、干鰯(ほしか)あるいは〆粕(しめかす)として、農業の肥料として供給されていた。イワシ漁の豊凶に左右されていたと言われ、気候変動を体感していたと考えられる。

 

http://www.edu.tuis.ac.jp/~asanuma

学校法人東京農業大学・東京情報大学

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