六十余州名所図会
筑前 筥崎海中の道
(ちくぜん はこざきかいちゅうのみち)
歌川広重 安政二年九月(1855.9)刊
筑前国(ちくぜんのくに:福岡県西部)の玄海灘に突き出た志賀島から「海ノ中道」を望み、筥崎八幡宮の門前町、西公園、能古島を望む。「海ノ中道」の左側は玄海灘で、荒れた海を表す。右側の博多湾は穏やかな海面として描かれている。広重は、博多までは出かけておらず、渕上旭江の「山水奇観」を題材にしたと考えられている。
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学校法人東京農業大学・東京情報大学